銭湯のある街の物語 第1回 東京編
【蛇骨湯】東京都台東区浅草

江戸時代から続く、
古くて新しい温泉銭湯

男湯女湯どちらからでも眺めることができる雄大な富士山はタイル絵によるもの。

■銭湯データ
【蛇骨湯】じゃこつゆ

住所 東京都台東区浅草1-11-11
電話 03-3841-8645
営業時間 13:00〜24:00(23:40 浴室退室)
休業日 毎週火曜(祭日営業、翌平日振替休業)

 雷門、仲見世通り、浅草寺の定番スポットをめぐり、人力車で車夫のガイドと下町の景色を楽しむなど、数ある東京の観光スポットの中でも特に外国人からの人気が高い浅草。江戸時代から有数の繁華街として栄え、伝統文化を継承しながらも新しさを兼ね備えた独特の雰囲気を醸し出す街の路地裏に、江戸時代から続く蛇骨湯があります。かつて蛇の骨が掘り出された土地に長屋が建ち、蛇骨長屋と呼ばれたことから、近くにあった湯屋にこの名がついたとか。下町ならではの銭湯文化も、昭和43年の最盛期以降は減少の一途をたどり、東京都浴場組合のデータでは、昭和43年の銭湯数が台東区106軒、墨田区112軒、江東区104軒から、平成25年時点ではそれぞれ30軒ほどに減っています。内風呂が浸透した現代、足を運んでもらえる銭湯であるために、蛇骨湯も時代とともに少しずつ変化を遂げてきました。

 初代から三度の改築を経た現在の蛇骨湯の建物は築50年ほど。男湯と女湯をまたぐようにダイナミックに描かれた富士山のタイル絵は、30年もの歳月その美しい姿を留めています。約100mの深さから湧き出る温泉は黒湯と呼ばれ、東京湾岸に沿って温泉脈が分布しているもので、体の芯まで温まり湯冷めしないと評判。鯉が泳ぐ小庭園と天然温泉の露天風呂が楽しめるとあって、遠方から訪れる銭湯ファンやリピーターも増えています。さらには浅草観光と一緒に風情ある日本文化を体験できると、近年は外国人観光客の利用も増え、スムーズに案内できるように4か国語対応の券売機が導入されました。銭湯体験に戸惑う外国人のお客さんには、常連さんがやさしく入浴マナーを教えるなど、ほのぼのとした交流も銭湯ならでは。

 蛇骨湯までは、つくばエクスプレス「浅草駅」より徒歩2分、東京メトロ銀座線「田原町駅」より徒歩5分。徒歩8分の東武スカイツリーライン都営浅草線「浅草駅」からは、乗車3分で東京スカイツリーやすみだ水族館へも足を伸ばせます。13時からの営業なので、東本願寺方面からかっぱ橋道具街通りの散策や、浅草すしや通りでランチを楽しんだ後、休憩がてら入浴も楽しめます。湯上がりには電気ブランを目当てに神谷バーへ向かうもよし、煮込みの名店が集結するホッピー通りに繰り出すもよし。浅草の夜のお楽しみも満載です。

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